| 平成19年3月16日 更新 |
| 平成18年5月に再度訪れた様子 |
| 最上階(棟)の様子。 |
| 屋根自体、本当にトラス構造だけで構成されています。 |
| 1階天井の梁や桁は、トラス構造によって外へ押し広がる力を分散、あるいは |
| 保持するのが、主な目的という訳ですが。 |
| それでも、あれだけ太い桁や梁を使わないと持たなかった訳です。 |
| 自然に対する畏敬の念から生まれた木造建築・・・といってもいいのでは |
| ないでしょうか?。 |
| そして、この地に根ざしてきた人々の歴史に敬意を払い、見学させて頂いた事 |
| を心から感謝しなければならないと、僕は思います。 |
| 継続していく事は大変な事ですが。 |
| 機会があれば、またいつか訪ねてみたいと思います。 |
| できれば、合掌作りの民宿に泊まって・・・。 |
| そういえば、白川郷には、外国人の観光客も結構来られてましたね。 |
| 表の池に咲いてるハスの花を撮ったり、雰囲気を楽しんでいたようでした。 |
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| これは、中二階の様子だったかな? |
| 昔から使われていた農機具や、この地では、下界との交流がほとんどなかった |
| ために、製鉄も行われていたようで。 |
| (ある意味、究極の自給自足の世界だった訳ですね) |
| そのための鍛冶の道具とか。そんなものがいろいろと展示されてました。 |
| トラス構造と、横桟、そして、垂木の固定は、この地方で「ねそ」という木の枝 |
| (実際は、マンサクの木の枝・・・春先に黄色い小さな花を付ける木) |
| を、10日くらい水に漬けて、繊維を柔らかくした、いわば荒縄で縛ってあります。 |
| 縛る事で、荷重がかかった時にずれる事で締めあがる。そして初めて強度を |
| 産むという、独特の工法で、長い風雪を耐え忍んできたんだそうです。 |
| 「ねそ」は、この地方では「神様から頂いた大切な木」と言われているそうです。 |
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| こんな感じで、トラス構造が整然と並んでいるんですよ。 |
| いい風景ですね・・・。 |
| なお、このトラスについては、釘は一本も使われていません。 |
| 使ってたら、たぶん持たないでしょう。 |
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| そして、これ!この風景を撮りたかったのよ! |
| 向こうから光が入ってきている空間を。 |
| 人影がなければ、もっとよかったんだが・・・。 |
| で、この空間を明るく照らすと・・・。 |
| 1階の天井の様子。 |
| 囲炉裏の煙が上の階に上がるように作られています。 |
| 上の階には、養蚕と同時に、小作人が住まわされていたとか。 |
| とにかく、もの凄く広いです。 |
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| 屋内の様子。 |
| 長瀬さんの先祖には、加賀・前田家のお抱え医師だった人もいたようで |
| その時に使われていた道具や、前田家から贈られた品物などが展示されて |
| ました。 |
| この障子の向こうは、普段、家の人々が生活をしているスペース |
| なんだそうです。 |
| 住宅の現地モデル説明会でも、1000人以上の人が訪れるもの、ないでしょ? |
| それを公開して頂けるのは、本当に有難い事だし、心して焼き付けておかないと |
| ダメなような気がします。 |
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| 玄関を入って、まず目の前に飛び込んできた梁と桁。 |
| 下側の桁が、長さ12m以上の通しになっている。 |
| 写真では大きさが判りにくいが、桁の幅というか、高さだけでも、太いところで |
| 2尺4寸(約720mm)はあったと思う・・・。 |
| さすがにスケールまでは持って行ってないので計ってはないけど(笑) |
| もちろん総てケヤキ。 |
| 梁の方は、根曲がり木を丁寧に加工して、みんな同じ形に加工してました。 |
| (写真がないんだ・・・悪しからず) |
| この一本の桁だけで、何トンあるだろう?最低でも3tはあるだろう。 |
| もちろん建造された頃は、重機なんてないから、建前の時、人足に酒を飲ませ |
| 酔った勢いで建てていったらしい。 |
| もちろん、何十人では済まない人数だよ。 |
| その接待だけでも大変だよ・・・ホントに。 |
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| 玄関の土台と、縁側の束石と、犬走りの様子。 |
| 長瀬さんのお宅は、明治に入ってから建築されたものだそうですので |
| 合掌作り家屋が建てられ始めた頃から、縁側の様子がこうだったのか? |
| は僕には判りません。 |
| ただ、言える事は、これからお見せする木造建築としての構造が、どれだけ |
| のものか?を考えると、いったい、この束石を置くまでに、どれだけ大地を |
| 叩き締めているのか?という、途方もない苦労と人の関わりですね。 |
| 玄関部分は、そんなに荷重がかからないにしても、それ以外は・・・。 |
| 法隆寺の五重塔の場合は、岩盤まで掘り下げて、そこから砂と粘土を交互に入れて |
| は叩き締めて土台を作ってあるそうですが。 |
| それに近いものがあるのかもしれませんね。 |
| ちなみに、コンクリートが固まった状態で、1立方mで、約1tの重さがあります。 |
| 雪の場合、1立方mでいくらあるかな?それでも1〜1.2tはあるはず。 |
| かつては、この地域、3mは雪が積もったといいますから、1平米で3t以上の荷重が |
| かかっていたという事になります。 |
| それに、先ほどの屋根材としての茅葺の重さ、強いては、構造としての重さ。 |
| 最大で、それらが総てプラスされた荷重がかかっている訳です。 |
| 僕としては、構造以上にこの束石と、その下の土台の存在も絶対に忘れるべき |
| ではないと思いますし、見るべきだと思います。 |
| そこに歴史があるんだという事を。 |
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| 玄関前から、縁側の軒下を撮ってみました。 |
| ヒノキの丸太が垂木となっています。 |
| 積雪のない状態で、この屋根の重さ、いったい、何トンあるのかな? |
| と考えてしまいました。 |
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| 長瀬家の合掌作り家屋。 |
| 以前、この屋根の葺き替えの様子を、NHKのドキュメンタリーで取材・放送して |
| いた家です。 |
| もちろん、今でも実際に家族の方が住まわれています。 |
| 昼間は、観光客に一般開放をし、夜は、そこで生活をする。 |
| 一日に訪れる観光客は、1000人を超えるといいますから・・・そりゃ大変でしょうし |
| 床だって傷むの、早くなるでしょうね・・・。 |
| もっとも、床板は、総てケヤキの1寸5分くらい(約45mm)の板が床板でしたが。 |
| でも、ここに住まわれる家族の方々は、こうやって観光客に公開する事を |
| むしろ誇りに思っているのが、大変素晴らしいですし、有難いと思います。 |
| 長瀬さんのお宅で頂いたパンフレットには、こんな事が書かれてました。 |
| 「長瀬の家は、長瀬のものであって長瀬のものではない・・・と先代から |
| 言い聞かされてきた」と。 |
| 一家だけの力では、とてもではないけれど、これだけの家を維持する事は |
| 困難でしょう。 |
| この地で受け継がれてきたもの・・・集落全体で協力をするという精神。 |
| 実際、NHKで取材をした葺き替えの様子の際にも、全国からボランティアを募って |
| そして、地元の人たちにも応援を頼み、やっと完了しました。 |
| (僕もこの放送を見てましたが) |
| 今はとてもそんな余裕がないけれど、もし機会があれば、この葺き替えの応援 |
| 行ってみたいですね。 |
| 駐車場で、案内図をもらったので、それを参考に、どこから見て回ろうか?と |
| 考えます。 |
| 考えながら歩いていくと、とてつもなく大きな屋根の、一軒の合掌作りの家屋が |
| ありましたので、まずはそちらを訪ねてみました。 |
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| 表通りは、雨だというのに、観光客でごった返し、まるで一昔前の軽井沢か |
| 原宿みたい・・・ひっそりと・・・という雰囲気を楽しみにしていたので、これは |
| 期待外れでした・・・というより、意外で驚きました。 |
| 裏通りに入るとこんな感じで、観光客も少し少ないんですが・・・。 |
| でも、写真でよく見る風景ですよね? |
| これで雪が降ってたら、絵になるんですが・・・。 |
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| ログハウスという「木の家」に興味を持ってからというものの、いつか、世界中の |
| 木造建築を、自分の目で見て、できる事なら、自分の手で触れて、その建物に |
| 関わった人々の息吹を感じてみたい・・・。 |
| そう願っています。 |
| 一生の中で、どれだけできるか判りませんが、できる限り、回ってみたいです。 |
| 世界遺産として登録された木造建築・・・正確には集落そのものですので |
| 木造建築群・・・というべきでしょうか? |
| 岐阜県の、かつては、冬、陸の孤島となっていた白川郷。 |
| まずは、この白川郷を訪ねてみました。 |
| このページは、その時の思い出や、建物の構造、そこに住む人々の営みなど |
| を紹介できたら・・・と思っています。 |
| 2003年の夏に、岐阜へ現地調査の仕事のために行く機会ができたので |
| 可能な限り、帰りに寄ってみたいなと思っていたのが「白川郷」でした。 |
| 東海・北陸自動車道 荘川ICから行くのが一番近道と、高速の出口に書いて |
| あったので、そこで高速を降ります。 |
| しかし、ICから片道40kmあるとは・・・ |
| しかも、御母衣ダム沿いの対向が困難な細い道を延々と・・・。 |
| また、世界遺産に登録された関係で、大型のバスもよく通るんですね。 |
| もうじき、東海・北陸自動車道も全線開通すると思いますが、そうすれば |
| 白川ICまで、直接高速で行く事ができます。 |
| やっとの思いで着いたのはいいんですが・・・大雨。 |
| 駐車場(普段は農協!)に車を止めて、とりあえず傘を買ってから、さっそく集落を |
| 回ります。 |
| 木造建築と、時の流れと、人々の営み |
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